2004年 11月 13日
おばーちゃんからのお接待
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今日の宿はここから4kほど先の
安和の町にある民宿「あわ」さんに決まった。
宿の方が丁寧に、国道ではない
遍路道をおしえてくださった。
道の駅を出て橋を渡ると
往来の激しい国道の向こう側に、おばあさんが立っていた。
おばあさんは、こちら側のスーパーに来たいらしく
シルバーカーを押して、左右をキョロキョロしている。
でも、車は一台も停まる気配はなく、わしは
「手を挙げて止めてあげよう」と、ちょっと道に寄った。
するとおばあさんは、しびれを切らしたのか
大きいダンプカーが近づいているのに、道を渡りだしたのだ。
急ブレーキを踏むダンプカー。
思わず、わしは「危ないっ!!」と叫んでしまった。
ダンプは、おばあさんの目の前で止まり
彼女は全く気にもせず、道を渡り終えた。
わしらはホッと胸をなで下ろした。
ちょうど、渡ったおばあさんと、わしらがすれ違い
わしが「こんにちは。大丈夫でしたか?危ないですよ」
と歩を進めつつ、声をかけると
「お遍路さん、ちょっと待って・・・」
非常にゆっくりした口調で、おばあさんが呼び止めてきた。
振り返ると、彼女はあわてた様子で
小さい巾着袋をさぐっていた。
そして、中からしわくちゃになった千円札を取り出し
「お接待・・・」
とわしらに差し出してくれた。
おばあさんは、道の反対側にわしらの姿を見つけ
『お遍路さんにお接待をあげよう、早くしないと行ってしまう』
と、あわてて無理をして、道を渡ってきたのかも知れない。
ジーンとなって、言葉が出なかった。
納め札を渡し、手を合わせながら
「ありがとうございます。大切に使わせていただきます。
おばあちゃんもいつまでも、お身体大切に
長生きなさってくださいね。
道を渡る時は、充分気を付けてくださいね。」
と、ゆっくり丁寧にお礼を言った。
おばあさんも手を合わせ、にっこりすると
スーパーの方に行ってしまった。
安和の町にある民宿「あわ」さんに決まった。
宿の方が丁寧に、国道ではない
遍路道をおしえてくださった。
道の駅を出て橋を渡ると
往来の激しい国道の向こう側に、おばあさんが立っていた。
おばあさんは、こちら側のスーパーに来たいらしく
シルバーカーを押して、左右をキョロキョロしている。
でも、車は一台も停まる気配はなく、わしは
「手を挙げて止めてあげよう」と、ちょっと道に寄った。
するとおばあさんは、しびれを切らしたのか
大きいダンプカーが近づいているのに、道を渡りだしたのだ。
急ブレーキを踏むダンプカー。
思わず、わしは「危ないっ!!」と叫んでしまった。
ダンプは、おばあさんの目の前で止まり
彼女は全く気にもせず、道を渡り終えた。
わしらはホッと胸をなで下ろした。
ちょうど、渡ったおばあさんと、わしらがすれ違い
わしが「こんにちは。大丈夫でしたか?危ないですよ」
と歩を進めつつ、声をかけると
「お遍路さん、ちょっと待って・・・」
非常にゆっくりした口調で、おばあさんが呼び止めてきた。
振り返ると、彼女はあわてた様子で
小さい巾着袋をさぐっていた。
そして、中からしわくちゃになった千円札を取り出し
「お接待・・・」
とわしらに差し出してくれた。
おばあさんは、道の反対側にわしらの姿を見つけ
『お遍路さんにお接待をあげよう、早くしないと行ってしまう』
と、あわてて無理をして、道を渡ってきたのかも知れない。
ジーンとなって、言葉が出なかった。
納め札を渡し、手を合わせながら
「ありがとうございます。大切に使わせていただきます。
おばあちゃんもいつまでも、お身体大切に
長生きなさってくださいね。
道を渡る時は、充分気を付けてくださいね。」
と、ゆっくり丁寧にお礼を言った。
おばあさんも手を合わせ、にっこりすると
スーパーの方に行ってしまった。
by fudarakutokai
| 2004-11-13 15:34
| 修行の道場(高知)