2004年 10月 29日
12番札所 摩廬山焼山寺
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一本杉庵が、この遍路道で一番高い所にある。
ここから一気に標高450mまで下る。
ここが本当に「遍路ころがし」である。
突然、集落が見えてきた。
左右内(そうち)の集落である。
先ほどのお二人は、下り道が驚くほど早い。
この集落でやっと追いついた。
経験者の2人は
「この先の登りは最後の最後で、一番の難所だ」と言う。
ひげ行者さんが
「特に登り始めに、苔むしてつるつる滑る岩場があるので、
注意した方がいいよ。」
と教えてくれた。
「いつもここで、滑ってる人を見るよ」
もうわしは汗だく、何もかもびっしょりだ。
もうイヤだ。もううちに帰りたいよー。
と、愚痴ってみても、この山道から出ないことには
家にも帰れない。
・・・一休み後、出発。
確かに登り始めの山道は、
水が流れ、苔むしていて、足を取られやすそうだ。
そろそろと気をつけて進む。
それから先は、急な斜面を
つづら折りの道が続いている。
道が蛇行しているので、
ぜんぜん進んでいる気がしない。
あっという間に、先に出た2人に追いついてしまった。
ひげ行者さんはそれでも、懸命に
わしらに付いてこようとしている。
全員一言もしゃべらず、あらい息づかいだけが
静かな山の中に聞こえている。
目の前に今まで会っていない、新たなお遍路さんが現れた。
「こんなに大変だと思わなかった、もうむりやー」
大阪の人らしく、大阪弁でへこたれていた。
わし自身、もう本当に限界だーーと
思った時、視界が開け車道に出た。
軽トラで来て、伐採作業中のおじさんがいた。
大きな岩の一つに腰掛け、一休みすることにした。
昨日買っておいたレモンを出して
アーミーナイフで皮をむくと
二人してむしゃぶりついた。
震え上がるほど酸っぱいが、とてつもなくおいしい。
先ほどの大阪おじさんが、やってきた。
地図を見ると、もう本当に焼山寺は目の前のようだ。
最後の力を振り絞り、わしらは一足先に出発。
山門に着いたのはPM2:30。やっと着いたーーー
汗だくで息の上がるわしらの横を、
涼しい顔したバス遍路さんたちがゆく。
この時ほど「ちきしょー、楽しやがって」
と思ったことはなかった。
今日の宿を取っていなかったので、電話をしていると
大阪おじさん、ひげ行者、おばさんの順で到着。
最後のおばさんでも、わしらとは30分も差はなかった。すごい!!
無事、宿も取れたので焼山寺をお詣り。
苦労のわりに印象の少ないお寺であった・・・
ここから一気に標高450mまで下る。
ここが本当に「遍路ころがし」である。
突然、集落が見えてきた。
左右内(そうち)の集落である。
先ほどのお二人は、下り道が驚くほど早い。
この集落でやっと追いついた。
経験者の2人は
「この先の登りは最後の最後で、一番の難所だ」と言う。
ひげ行者さんが
「特に登り始めに、苔むしてつるつる滑る岩場があるので、
注意した方がいいよ。」
と教えてくれた。
「いつもここで、滑ってる人を見るよ」
もうわしは汗だく、何もかもびっしょりだ。
もうイヤだ。もううちに帰りたいよー。
と、愚痴ってみても、この山道から出ないことには
家にも帰れない。
・・・一休み後、出発。
確かに登り始めの山道は、
水が流れ、苔むしていて、足を取られやすそうだ。
そろそろと気をつけて進む。
それから先は、急な斜面を
つづら折りの道が続いている。
道が蛇行しているので、
ぜんぜん進んでいる気がしない。
あっという間に、先に出た2人に追いついてしまった。
ひげ行者さんはそれでも、懸命に
わしらに付いてこようとしている。
全員一言もしゃべらず、あらい息づかいだけが
静かな山の中に聞こえている。
目の前に今まで会っていない、新たなお遍路さんが現れた。
「こんなに大変だと思わなかった、もうむりやー」
大阪の人らしく、大阪弁でへこたれていた。
わし自身、もう本当に限界だーーと
思った時、視界が開け車道に出た。
軽トラで来て、伐採作業中のおじさんがいた。
大きな岩の一つに腰掛け、一休みすることにした。
昨日買っておいたレモンを出して
アーミーナイフで皮をむくと
二人してむしゃぶりついた。
震え上がるほど酸っぱいが、とてつもなくおいしい。
先ほどの大阪おじさんが、やってきた。
地図を見ると、もう本当に焼山寺は目の前のようだ。
最後の力を振り絞り、わしらは一足先に出発。
山門に着いたのはPM2:30。やっと着いたーーー
汗だくで息の上がるわしらの横を、
涼しい顔したバス遍路さんたちがゆく。
この時ほど「ちきしょー、楽しやがって」
と思ったことはなかった。
今日の宿を取っていなかったので、電話をしていると
大阪おじさん、ひげ行者、おばさんの順で到着。
最後のおばさんでも、わしらとは30分も差はなかった。すごい!!
無事、宿も取れたので焼山寺をお詣り。
苦労のわりに印象の少ないお寺であった・・・
by fudarakutokai
| 2004-10-29 14:30
| 発心の道場(徳島)