2004年 11月 03日
こわい話し 続き・・・
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もともとわしは、金縛りには合ったことがあるが、そういうものは見たことはない。
普段から、そういう体験をしているわけではない。
ただ、四国遍路には、そういうのがあっても不思議でない雰囲気がある。
遍路道には過去何百年もの間に、そこを通りそこで果てた人たちの
墓や石仏があちこちにある。
われわれのように、半分物見遊山的な気持ちでなく
もっと深い、辛い感情を持って廻った人も多かったであろう。
事実、昔は今以上に道は辛く、きびしかったに違いない。
現代的な車道をはずれ、タイムスリップしてしまったかのような山道に入ると
こういった人々の感情や念が、一気に押し寄せてきて息苦しくなるようなこともあった。
一人で廻っていた学生が、山の中のお寺で一泊した晩
その小屋の周りを何百もの人の気配に取り囲まれ、恐ろしい思いをした。
という話しを、ある宿のご主人に聞いた。
そんな話しは多いらしく、ご主人は別段驚いた風でもなかったが
その学生は「般若心経をまだ諳んじられなかったので、
“南無大師遍上金剛”と唱えて一夜を明かした。
そのことがあってから、あわてて般若心経を覚えた」と言っていたらしい。
山の中のお寺には「通夜堂」と言って、仮眠できる小屋が用意されているところがある。
「もう里には下りられないから、泊まらせてもらう」くらいなので、
どこもうっそうとした山奥なのだ。
あんな所で一人でなんか、わしは絶対泊まれない・・・
普段から、そういう体験をしているわけではない。
ただ、四国遍路には、そういうのがあっても不思議でない雰囲気がある。
遍路道には過去何百年もの間に、そこを通りそこで果てた人たちの
墓や石仏があちこちにある。
われわれのように、半分物見遊山的な気持ちでなく
もっと深い、辛い感情を持って廻った人も多かったであろう。
事実、昔は今以上に道は辛く、きびしかったに違いない。
現代的な車道をはずれ、タイムスリップしてしまったかのような山道に入ると
こういった人々の感情や念が、一気に押し寄せてきて息苦しくなるようなこともあった。
一人で廻っていた学生が、山の中のお寺で一泊した晩
その小屋の周りを何百もの人の気配に取り囲まれ、恐ろしい思いをした。
という話しを、ある宿のご主人に聞いた。
そんな話しは多いらしく、ご主人は別段驚いた風でもなかったが
その学生は「般若心経をまだ諳んじられなかったので、
“南無大師遍上金剛”と唱えて一夜を明かした。
そのことがあってから、あわてて般若心経を覚えた」と言っていたらしい。
山の中のお寺には「通夜堂」と言って、仮眠できる小屋が用意されているところがある。
「もう里には下りられないから、泊まらせてもらう」くらいなので、
どこもうっそうとした山奥なのだ。
あんな所で一人でなんか、わしは絶対泊まれない・・・
by fudarakutokai
| 2004-11-03 09:50
| なにこれ?遍路用語