2004年 11月 08日
13日目の宿 “きんしょう”さんの夜
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あたりは薄暗くなってしまったが、宿に到着した。
宿の前の自販機にふと目がとまった。
ペプシコーラ・・・ここ何年か飲んでいない。
なんだか無性に飲みたくなって、
今どき珍しい250ml缶を一つ買ってしまった。
普段は甘すぎて敬遠している味なのだが、
疲れた時にはおいしく感じるものだ。
飲み終わって宿の方を振り返ると、人影が。
宿のご主人が、くすくす笑いながらこちらを見ていた。
「遅いなあ、と様子を見に出てきたけど
お二人が自販機でジュースを買っているのを
ずっと見てたんですよ。」
「あ、すみません、ご心配をおかけして。ただ今戻りました。」
宿に入ると、部屋に案内してくれた。
きれいで広い部屋だ。
「食事の前に、お風呂に入ってください。
他の方はもう入られたようですので。」
相方が、入っている間、洗濯機をまわしに行く。
若い女性遍路さんと会った。
夕食は食堂でとるが、いったん庭に出て
外の階段を登らないと行けない。
食堂に入ると、おじさん遍路が一人
お酒を飲みつつ、宿のご主人と話しをしていた。
夕食は品数は少な目だが、
一品一品の量が多くて
食べるのがやっとだった。
おじさん遍路は、
これまでに会ったことのない人で
やはり年の頃60歳くらい。
一人で廻っているそうだ。
新聞に高校駅伝の記事が載っていて
おじさんは、その関連?かファンらしく
いろいろ話しかけられた。
「駅伝、みてる?」
「いえ、あんまり・・・」
「群馬から来てるの?群馬も結構強いよね、高校駅伝」
「えー?そうなんですか?聞いたことありませんでした。
群馬って何でもスポーツ弱いから」
「そんなことないよ、駅伝強いよ。東京農大二高とか」
わしらがあまり駅伝のことを知らないので、
おじさんはつまらなそうだった。
「ご飯、たくさんおかわりしてね。」
おかみさんに声をかけられた。
「そうそう、おれはもういっぱいだし」
おじさん遍路も続ける。
「あれ、でも、まだ女の子が
食べてないんじゃないですか?」
先ほど、洗濯機のところで見かけた、
大学生くらいの女性を思い出し言ってみた。
「彼女はね、素泊まりなの。夕飯いらないんですって」
「ああ、そうなんですか」
とはいえ、おかずでもうお腹いっぱいだ。
お酒がすすみ、ご主人と話しが弾んでいる
おじさん遍路に挨拶して
われわれは、一足先に部屋に戻った。
宿の前の自販機にふと目がとまった。
ペプシコーラ・・・ここ何年か飲んでいない。
なんだか無性に飲みたくなって、
今どき珍しい250ml缶を一つ買ってしまった。
普段は甘すぎて敬遠している味なのだが、
疲れた時にはおいしく感じるものだ。
飲み終わって宿の方を振り返ると、人影が。
宿のご主人が、くすくす笑いながらこちらを見ていた。
「遅いなあ、と様子を見に出てきたけど
お二人が自販機でジュースを買っているのを
ずっと見てたんですよ。」
「あ、すみません、ご心配をおかけして。ただ今戻りました。」
宿に入ると、部屋に案内してくれた。
きれいで広い部屋だ。
「食事の前に、お風呂に入ってください。
他の方はもう入られたようですので。」
相方が、入っている間、洗濯機をまわしに行く。
若い女性遍路さんと会った。
夕食は食堂でとるが、いったん庭に出て
外の階段を登らないと行けない。
食堂に入ると、おじさん遍路が一人
お酒を飲みつつ、宿のご主人と話しをしていた。
夕食は品数は少な目だが、
一品一品の量が多くて
食べるのがやっとだった。
おじさん遍路は、
これまでに会ったことのない人で
やはり年の頃60歳くらい。
一人で廻っているそうだ。
新聞に高校駅伝の記事が載っていて
おじさんは、その関連?かファンらしく
いろいろ話しかけられた。
「駅伝、みてる?」
「いえ、あんまり・・・」
「群馬から来てるの?群馬も結構強いよね、高校駅伝」
「えー?そうなんですか?聞いたことありませんでした。
群馬って何でもスポーツ弱いから」
「そんなことないよ、駅伝強いよ。東京農大二高とか」
わしらがあまり駅伝のことを知らないので、
おじさんはつまらなそうだった。
「ご飯、たくさんおかわりしてね。」
おかみさんに声をかけられた。
「そうそう、おれはもういっぱいだし」
おじさん遍路も続ける。
「あれ、でも、まだ女の子が
食べてないんじゃないですか?」
先ほど、洗濯機のところで見かけた、
大学生くらいの女性を思い出し言ってみた。
「彼女はね、素泊まりなの。夕飯いらないんですって」
「ああ、そうなんですか」
とはいえ、おかずでもうお腹いっぱいだ。
お酒がすすみ、ご主人と話しが弾んでいる
おじさん遍路に挨拶して
われわれは、一足先に部屋に戻った。
by fudarakutokai
| 2004-11-08 18:03
| 修行の道場(高知)