2004年 11月 12日
宇佐の町で汚い遍路に道を教えられる
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宇佐町に入った。
漁港のある港町だ。かつお節工場の脇を通る。
その前にいた、40代くらいの女性と挨拶をした。
ここで、明日の昼食を調達しなければならない。
本来の遍路道は、このあと横波半島にある36番青龍寺を打ったあと
この宇佐町まで打戻り、浦ノ内湾の内側を行くのであるが
横波半島の外海沿いに、現在はスカイラインが走っているので
そこを通るルートも選択できるようになった。
わしらは、明日、スカイラインを行く予定である。
ただし、お店は一軒もない。
だからどうしてもここで、昼食を買わなくてはならない。
でも、買い物をしていると、5時の納経時間に間に合わない。
そこで別行動することにした。
納経帳を持っている相方は、まっすぐお寺をめざす。
わしは買い物担当。
5時を過ぎてもお寺自体は開いているので、お詣りすることはできる。
スーパーを探して、入り組んだ小道をキョロキョロしていると
汚い白衣を着たおじさん遍路が近づいてきた。
「お寺は向こうよ」
おじさんは指を指した。
困ったなと思いつつ「スーパーを探しているんです」というと
「スーパーならこの先にあるよ」と違う方向を指さした。
すると、先ほど、かつお節工場の前で挨拶をした女性が
あわてた風で駆け寄って来てくれた。
「どうしたの?」
「あ、スーパーを探しているのですが・・・」
「スーパーならお寺に向かう道筋にあるわよ」
「この地図には書いてなくて・・・」
「そのスーパーは、そっちじゃないよ」
おじさん遍路が口を挟んだ。
何度も廻っている人らしいが、地元民にはかなわない。
「あるんですよ!!」
一喝されてしまい、すごすごとどこかに行ってしまった。
「どうも、ありがとうございました」
おじさんが立ち去ると、その女性にお礼を言った。
「あんまり、話ししない方がいいわよ。気を付けてね」
女性と分かれ、言われたとおり大通りに出て
スーパーをめざし歩いていると
原チャリバイクが近づいてきた。
見れば先ほどの女性だ。
「はい、がんばってね」
何かスーパーの袋を手渡してくれた。
お礼を言うと、そのまますぐに走って行ってしまった。
中を見ると「なまりぶし」がたくさん入っていた。
わざわざ、工場に戻り、これをもって
追いかけて来てくれたのだ。
また、納め札を渡せなかった。
本当に皆さん、ありがとうございます。
来る前に、本などで
「4つの県の中で、高知が一番よそ者に冷たい。情が厚いのは愛媛県」
などと書かれていたが、とんでもない!!
高知では皆さん、本当に親切にしてくださった。
お接待もたくさんいただいた。
漁港のある港町だ。かつお節工場の脇を通る。
その前にいた、40代くらいの女性と挨拶をした。
ここで、明日の昼食を調達しなければならない。
本来の遍路道は、このあと横波半島にある36番青龍寺を打ったあと
この宇佐町まで打戻り、浦ノ内湾の内側を行くのであるが
横波半島の外海沿いに、現在はスカイラインが走っているので
そこを通るルートも選択できるようになった。
わしらは、明日、スカイラインを行く予定である。
ただし、お店は一軒もない。
だからどうしてもここで、昼食を買わなくてはならない。
でも、買い物をしていると、5時の納経時間に間に合わない。
そこで別行動することにした。
納経帳を持っている相方は、まっすぐお寺をめざす。
わしは買い物担当。
5時を過ぎてもお寺自体は開いているので、お詣りすることはできる。
スーパーを探して、入り組んだ小道をキョロキョロしていると
汚い白衣を着たおじさん遍路が近づいてきた。
「お寺は向こうよ」
おじさんは指を指した。
困ったなと思いつつ「スーパーを探しているんです」というと
「スーパーならこの先にあるよ」と違う方向を指さした。
すると、先ほど、かつお節工場の前で挨拶をした女性が
あわてた風で駆け寄って来てくれた。
「どうしたの?」
「あ、スーパーを探しているのですが・・・」
「スーパーならお寺に向かう道筋にあるわよ」
「この地図には書いてなくて・・・」
「そのスーパーは、そっちじゃないよ」
おじさん遍路が口を挟んだ。
何度も廻っている人らしいが、地元民にはかなわない。
「あるんですよ!!」
一喝されてしまい、すごすごとどこかに行ってしまった。
「どうも、ありがとうございました」
おじさんが立ち去ると、その女性にお礼を言った。
「あんまり、話ししない方がいいわよ。気を付けてね」
女性と分かれ、言われたとおり大通りに出て
スーパーをめざし歩いていると
原チャリバイクが近づいてきた。
見れば先ほどの女性だ。
「はい、がんばってね」
何かスーパーの袋を手渡してくれた。
お礼を言うと、そのまますぐに走って行ってしまった。
中を見ると「なまりぶし」がたくさん入っていた。
わざわざ、工場に戻り、これをもって
追いかけて来てくれたのだ。
また、納め札を渡せなかった。
本当に皆さん、ありがとうございます。
来る前に、本などで
「4つの県の中で、高知が一番よそ者に冷たい。情が厚いのは愛媛県」
などと書かれていたが、とんでもない!!
高知では皆さん、本当に親切にしてくださった。
お接待もたくさんいただいた。
by fudarakutokai
| 2004-11-12 16:00
| 修行の道場(高知)