2004年 11月 14日
19日目の宿 『村の家』さんで
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喫茶『淳』を出ると、辺りはもう暗くなっていた。
商店街の細い道に、いくつもの夜店が出ていた。
今日はなにやら、お祭りのようである。
道上にかかる万国旗は、お祭りを華やかにする飾りだったようだ。
夜店の裸電球の明かりと、道を急ぐ子ども達のはしゃいだ声。
違う時代に迷い込んでしまったかのような、錯覚を起こした。
宿に着くと、台所では、新たに若い女性が加わって
せわしなく夕食の支度をしていた。
老夫婦のお孫さんのようである。わしらのためにお手伝いに来てくれたらしい。
「お風呂湧いてますからどうぞー、お洗濯はどうされます?」
お洗濯・・・玄関横に二漕式の洗濯機があったなあ、あれかなあ。
脱水に移すの冷たくてイヤだなあ・・・
「あ、洗濯は今日はいいです」
家庭用の小さいお風呂だが、ゆっくり入り
夕食も家庭的な、それも、若いお母さん
(幼稚園くらいの子どもを連れてきていた)が
作りそうな内容だったので、
こんな夕食は久しぶり、おいしくいただいた。
その上、ごはんが今まで以上においしい。
お米自体が、自分が食べていたものとまったく違うのだ。
モチモチしていて、まるで餅米のような歯ごたえがある。
そういえば、来る途中に寄った道の駅や、見かけた農協に
『仁井田米』というのが売っていたっけ。地元のお米なのか。
食事がすんで
「ごちそうさまでした。おいしい夕食でした。
お米、おいしいですねー。この辺りでとれるんですか?」
と声をかけると
「あ、ありがとうございます。お口に合いましたでしょうか?
そうですねー、仁井田米と言って、このあたりの名産らしいです。」
「来る時に、道の駅とかで売ってました。おいしいですねー。
うらやましいですね、こんなにおいしいお米、毎日食べてるなんて」
「そうですかー、ありがとうございます」
その間、まわりで先ほどの子どもが遊んでいたので
「今日はお祭りですか」とお母さんに聞いてみた。
「あ、そうなんですよ。夜店とか出ていたでしょ?」
「ごめんねー。お祭りいきたかったよねー。お手伝いさせちゃって。
後で連れて行ってもらってねー」
と、子どもに声をかけるとちょっと照れたように、にこっと笑った。
「お布団、敷いておきましたので、ゆっくりお休み下さい。
寒かったら言ってください。」
これまで、布団を敷いてくれるところは少なかった。
まあ、わしは自分で敷く方がいいので、それはかまわないのだが。
(部屋を荒らし放題だったりするので^^;)
こんなお安い宿泊費で、こんな急な階段を
お布団を敷きに上がってきてくれるなんて、申し訳ないくらいだ。
こたつに入ってのんびり。
すぐ隣にも、ここよりちょっと民宿然とした宿がある。
名前だけで村の家さんに決めたが、見た目、こちらでよかったなあ。というかんじ。
こちらの方がハッキリ言って『ボロい』のかもしれないが
風情があるので、ゆるせる。
その隣の宿の一室に、白衣が掛かっているのが見える。
「向こうにも、お遍路さんがいるよー」
村の家さんでは、わしらだけ。二間続きの部屋を用意してくれた。
商店街の細い道に、いくつもの夜店が出ていた。
今日はなにやら、お祭りのようである。
道上にかかる万国旗は、お祭りを華やかにする飾りだったようだ。
夜店の裸電球の明かりと、道を急ぐ子ども達のはしゃいだ声。
違う時代に迷い込んでしまったかのような、錯覚を起こした。
宿に着くと、台所では、新たに若い女性が加わって
せわしなく夕食の支度をしていた。
老夫婦のお孫さんのようである。わしらのためにお手伝いに来てくれたらしい。
「お風呂湧いてますからどうぞー、お洗濯はどうされます?」
お洗濯・・・玄関横に二漕式の洗濯機があったなあ、あれかなあ。
脱水に移すの冷たくてイヤだなあ・・・
「あ、洗濯は今日はいいです」
家庭用の小さいお風呂だが、ゆっくり入り
夕食も家庭的な、それも、若いお母さん
(幼稚園くらいの子どもを連れてきていた)が
作りそうな内容だったので、
こんな夕食は久しぶり、おいしくいただいた。
その上、ごはんが今まで以上においしい。
お米自体が、自分が食べていたものとまったく違うのだ。
モチモチしていて、まるで餅米のような歯ごたえがある。
そういえば、来る途中に寄った道の駅や、見かけた農協に
『仁井田米』というのが売っていたっけ。地元のお米なのか。
食事がすんで
「ごちそうさまでした。おいしい夕食でした。
お米、おいしいですねー。この辺りでとれるんですか?」
と声をかけると
「あ、ありがとうございます。お口に合いましたでしょうか?
そうですねー、仁井田米と言って、このあたりの名産らしいです。」
「来る時に、道の駅とかで売ってました。おいしいですねー。
うらやましいですね、こんなにおいしいお米、毎日食べてるなんて」
「そうですかー、ありがとうございます」
その間、まわりで先ほどの子どもが遊んでいたので
「今日はお祭りですか」とお母さんに聞いてみた。
「あ、そうなんですよ。夜店とか出ていたでしょ?」
「ごめんねー。お祭りいきたかったよねー。お手伝いさせちゃって。
後で連れて行ってもらってねー」
と、子どもに声をかけるとちょっと照れたように、にこっと笑った。
「お布団、敷いておきましたので、ゆっくりお休み下さい。
寒かったら言ってください。」
これまで、布団を敷いてくれるところは少なかった。
まあ、わしは自分で敷く方がいいので、それはかまわないのだが。
(部屋を荒らし放題だったりするので^^;)
こんなお安い宿泊費で、こんな急な階段を
お布団を敷きに上がってきてくれるなんて、申し訳ないくらいだ。
こたつに入ってのんびり。
すぐ隣にも、ここよりちょっと民宿然とした宿がある。
名前だけで村の家さんに決めたが、見た目、こちらでよかったなあ。というかんじ。
こちらの方がハッキリ言って『ボロい』のかもしれないが
風情があるので、ゆるせる。
その隣の宿の一室に、白衣が掛かっているのが見える。
「向こうにも、お遍路さんがいるよー」
村の家さんでは、わしらだけ。二間続きの部屋を用意してくれた。
by fudarakutokai
| 2004-11-14 18:30
| 修行の道場(高知)