2004年 10月 29日
一本杉庵
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先に出た「ひげ行者」さんに
追いついてしまった。
3人で息も絶え絶えに登ると
見事な杉の木が目の前に現れた。
一本杉庵である。
杉はすうっと高く伸びているのではなく
いくつもの枝を張り出し、
風格のあるたたずまいで、しばし見とれてしまった。
その木の下に、一人のお遍路さんが座っていた。
女性で、髪は黒々しているが、どうみても60代後半
ともすれば70歳になっているのではないか。
とても小さくて、腰も少々曲がっている感じだ。
「えー、こんな人も歩いてるの!」
わしは内心ビックリしてしまった。
挨拶を交わし
「一人で歩かれているんですか、すごいですね」と言うと
「もう3回目だから、少しは慣れているんですよ。」
と彼女は笑った。
「でも、最後に廻ったのは3年前だから、やっぱりきついわ。」
ひげ行者さんもびっくりしている。
「私は時間がかかるので、先に行かせてもらいますよ。
どうせ、すぐ抜かされるのだけれど。」
彼女は先に腰を上げた。
続いてひげ行者さん、またわしらは一番最後だ。
追いついてしまった。
3人で息も絶え絶えに登ると
見事な杉の木が目の前に現れた。
一本杉庵である。
杉はすうっと高く伸びているのではなく
いくつもの枝を張り出し、
風格のあるたたずまいで、しばし見とれてしまった。
その木の下に、一人のお遍路さんが座っていた。
女性で、髪は黒々しているが、どうみても60代後半
ともすれば70歳になっているのではないか。
とても小さくて、腰も少々曲がっている感じだ。
「えー、こんな人も歩いてるの!」
わしは内心ビックリしてしまった。
挨拶を交わし
「一人で歩かれているんですか、すごいですね」と言うと
「もう3回目だから、少しは慣れているんですよ。」
と彼女は笑った。
「でも、最後に廻ったのは3年前だから、やっぱりきついわ。」
ひげ行者さんもびっくりしている。
「私は時間がかかるので、先に行かせてもらいますよ。
どうせ、すぐ抜かされるのだけれど。」
彼女は先に腰を上げた。
続いてひげ行者さん、またわしらは一番最後だ。
by fudarakutokai
| 2004-10-29 12:19
| 発心の道場(徳島)