2004年 11月 01日
夕食時の出来事
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相方のお風呂を待っていたら
食堂に行くのが一番最後になってしまった。
すでに皆さん、席について食べていた。
本日の同宿は7〜8人ほど。
やはり皆、お遍路さんだ。
その中で一人のオヤジ(年の頃60くらい)が
大声で、みんなに話しかけていた。
わしらは、そのオヤジの向かいの席。
わしは背中を向ける形で座った。
オヤジは一人一人に
『遍路をしている動機』等を聞いているらしかった。
前にも書いたが、こういう個人的なことは
よっぽど親しくならない限り
聞くべきでない、という暗黙のルールがある。
それをこういった大勢の前で、食事のおかずのように
聞くなんてどういうつもりだろう。
すでにここで、わしはこのオヤジにかなりムッとした。
みんな、あまりいい気はしないようだが
波風を立てても大人げないし、といった感じで
差し障りのないことを話している。
先ほどお風呂で一緒になった
ご主人のお礼参りで廻っているという、女性の番になった。
彼女はご主人のことに触れて、話しをしている。
それをオヤジはもったいぶって
「フムフム・・」などと相づちを打っている。
他の人は、皆聞くとは無しに聞いているようだったが
誰も言葉を挟んだりしない。
食卓に、ビミョーな雰囲気が流れているのがわかる。
そんな雰囲気を気づきもせず
オヤジは「次の人は?」などと話しを振った。
次はあのぴょこたん行者で
オヤジの興味をひくにはもってこいだったようだ。
さすが、彼女は「先ほどの人と同じような感じです」とだけ答えた。
それで気づけよーーーオヤジーーー
オヤジは
「ご主人のご供養か何かですか?
だいたい女の人で廻ってる人は、旦那さんが病気とか
供養のためとかなんだよねーー」
などといいだしやがった。
ぴょこたん行者は「はあ・・・」と曖昧な笑顔だ。
(旦那さんが亡くなっているとは、一言も言っていないだろ!)
もうそれで、わしは切れた。
「なに失礼なコト言ってんだ、このオヤジ!もうアタマきた。
わしの番になってもなにも答えるもんか!!」
次はわしの番なのだが・・・
背中が拒否していたのだろうか。
オヤジはわしに振ってこず、
「私は、××でシャチョーしてましてねー。
何回か廻っているんですが、やはり遍路はいいもので
時間を作っては来てるんですよーー」
等と、自分の話しを始めた。
何回も廻ってるなら、そのくらい理解しろよ。
あんたは毎晩、宿で会う人に聞いてんのか。
それからは延々、オヤジのシャチョーばなしや遍路話が続いた。
金子やの夕食
釜飯は初めて。おいしかったけど、
腹ぺこのわしには足らなかったーー
この宿は各部屋に湯飲みがなく
この時にみんな、何杯もお茶を飲んでいた。
遍路はとっても、のどが渇くのだ。
食堂に行くのが一番最後になってしまった。
すでに皆さん、席について食べていた。
本日の同宿は7〜8人ほど。
やはり皆、お遍路さんだ。
その中で一人のオヤジ(年の頃60くらい)が
大声で、みんなに話しかけていた。
わしらは、そのオヤジの向かいの席。
わしは背中を向ける形で座った。
オヤジは一人一人に
『遍路をしている動機』等を聞いているらしかった。
前にも書いたが、こういう個人的なことは
よっぽど親しくならない限り
聞くべきでない、という暗黙のルールがある。
それをこういった大勢の前で、食事のおかずのように
聞くなんてどういうつもりだろう。
すでにここで、わしはこのオヤジにかなりムッとした。
みんな、あまりいい気はしないようだが
波風を立てても大人げないし、といった感じで
差し障りのないことを話している。
先ほどお風呂で一緒になった
ご主人のお礼参りで廻っているという、女性の番になった。
彼女はご主人のことに触れて、話しをしている。
それをオヤジはもったいぶって
「フムフム・・」などと相づちを打っている。
他の人は、皆聞くとは無しに聞いているようだったが
誰も言葉を挟んだりしない。
食卓に、ビミョーな雰囲気が流れているのがわかる。
そんな雰囲気を気づきもせず
オヤジは「次の人は?」などと話しを振った。
次はあのぴょこたん行者で
オヤジの興味をひくにはもってこいだったようだ。
さすが、彼女は「先ほどの人と同じような感じです」とだけ答えた。
それで気づけよーーーオヤジーーー
オヤジは
「ご主人のご供養か何かですか?
だいたい女の人で廻ってる人は、旦那さんが病気とか
供養のためとかなんだよねーー」
などといいだしやがった。
ぴょこたん行者は「はあ・・・」と曖昧な笑顔だ。
(旦那さんが亡くなっているとは、一言も言っていないだろ!)
もうそれで、わしは切れた。
「なに失礼なコト言ってんだ、このオヤジ!もうアタマきた。
わしの番になってもなにも答えるもんか!!」
次はわしの番なのだが・・・
背中が拒否していたのだろうか。
オヤジはわしに振ってこず、
「私は、××でシャチョーしてましてねー。
何回か廻っているんですが、やはり遍路はいいもので
時間を作っては来てるんですよーー」
等と、自分の話しを始めた。
何回も廻ってるなら、そのくらい理解しろよ。
あんたは毎晩、宿で会う人に聞いてんのか。
それからは延々、オヤジのシャチョーばなしや遍路話が続いた。
金子やの夕食
釜飯は初めて。おいしかったけど、
腹ぺこのわしには足らなかったーー
この宿は各部屋に湯飲みがなく
この時にみんな、何杯もお茶を飲んでいた。
遍路はとっても、のどが渇くのだ。
by fudarakutokai
| 2004-11-01 18:37
| 発心の道場(徳島)